【李さん(左端)から森 林整備モデルについて説明を受ける生徒ら=尾鷲市九鬼町で】
(伊勢新聞) 台湾北部の暖暖高校(基隆市)の生徒ら20人が8日、自然を生かした地域づくりを研究する「日本近畿視察プログラム」で三重県尾鷲市九鬼町を訪問した。同町の市有林「みんなの森」で進む 林業再興モデルなどの知見を得ようと、市地域おこし協力隊と共に現地周辺を散策した。
プログラムは、台湾政府の教育に関する補助事業「青年100億」を活用し、伊勢市や和歌山県太地町、堺市などを7月30―8月12日の14日間で巡る。尾鷲市の訪問は、同モデルに取り組む一般社団法人「ローカルコープ尾鷲」の協力隊、李家泓さん=台湾出身=が招き、実現した。
一行は、神社や漁港、古民家などを見て回った後、漁村から宮谷川に沿って「みんなの森」方面へ向かった。急勾配のこけむした石段をゆっくりと登り、李さんから▽災害に備えた森林の整備▽市有林由来の「Jクレジット」の取り組み―などを学びながら、同森に近い滝まで歩いた。
生徒らは帰国後、同市などでのフィールドワークで得た学びを資料にまとめ、本年度中の発表会で報告するという。同高2年、呉宸瑋さん(17)は「人口が少ない中、工夫して地域づくりしているところに好奇心がわいた。基隆市でも応用できるか、これから考えてみたい」と話していた。